ニュースリリース
Physical AI時代に改めて考える「ロボット外装安全」― 過去のYaWaRaKaロボD実機動画から
カテゴリ:コラム
2026年9月15日
かなり前に撮影した、YaWaRaKaロボDの実機デモ動画のがあります。
当時は、ロボットが人や物に接触したとき、外装側でどのように安全性を高められるかを示すために撮影したものでした。
動画では、小指で触れてロボットが停止する様子や、卵のような壊れやすいもの、人の手や顔、頭部への接触などを確認しています。
今見ると、とてもシンプルなデモです。
しかし、Physical AIという言葉が広がり、ロボットが人の生活空間や作業空間へさらに入り込もうとしている現在、当社にはこの映像が当時とは少し違って見えます。
ロボットはこれから、周囲を認識し、状況を判断し、より高度に自律して動くようになります。
一方で、どれほど認識や制御が進歩しても、現実の環境ですべての接触を完全に避けられるとは限りません。
人が予想外に動くこともあります。
物がロボットの進路へ入り込むこともあります。
想定していなかった場所で接触が起こる可能性もあります。
そこで当社が以前から考えてきたのが、
「触れないための安全」だけではなく、「触れてしまったその瞬間にも安全側へ持っていけるロボットの身体」
という考え方です。
YaWaRaKaロボDは、単にロボットを柔らかい素材で覆うための外装ではありません。
接触時の衝撃を和らげる。
接触したことを検知する。
その情報をロボット側へ伝える。
こうした機能を、ロボットの最も外側にある「外装」で成立させることを目指してきました。
当時は「こんな機能があったらよい」という発想に近かった部分もあります。
しかし現在、Physical AIや人とロボットの協働・共存が現実的なテーマとして議論されるようになり、ロボットの知能だけでなく、その知能を載せる物理的な身体側の安全性も改めて考える必要が出てきています。
また、当社技術を基に、JIS B 8451-1「サービスロボットの性能試験方法 第1部:衝撃吸収型接触検知外装カバー」が制定され、外装の安全性能を「柔らかそう」という感覚ではなく、測定・評価する考え方も整備されてきました。
現在は、ISO/TC 299でも同様のテーマに関する規格開発が進められていますが、こちらはまだ開発中の段階です。
かなり以前に撮影した動画ですが、今だからこそ、
「ロボットが人に触れたとき、身体側には何ができるのか」
という問いを、改めて見ていただく意味があると考えています。
当時の映像を、現在の視点でぜひご覧ください。
https://mierobot.co.jp/robomin/upload/20260918-080739.MP4
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